鮫肌に尿素は効く?
以前、尿素は鮫肌にいいらしいという旨をお伝えさせていただきましたが、果たして本当にいいのでしょうか。
そんな疑問を解決すべく、今回は尿素は本当に鮫肌に効果があるのか、について検証してみたいと思います。
*尿素とは
そもそも尿素とはなんなのか。
それは、脊椎動物の尿、血液、体液に存在する物質です。
汗にも微量に含まれていて、サメやエイなど軟骨魚の筋肉には多量の尿素が存在します。
尿素はヒトおよび肉食動物の体内で、たんぱく質が代謝されたときに生じる有害アンモニアを無毒化したときに生じます。
*尿素の働き
皮膚の保水作用であるNMFの主要成分の1つで、皮膚から水分が蒸発するのを防いだり、水分を吸収し、それを保持したりするはたらきがあります。
創傷治癒作用(傷が治りやすくなる作用)、細胞賦活作用(細胞を活性化させる作用)もあります。
NMFとして活用された後、尿素は主に尿中に排出されます。成人では、1日に約30gの尿素が排出されると言います。
NMFは私たちの体がもともと持っている成分であり、安全性の高い保湿成分です。
*尿素の使われ方
このような優れた特徴を生かし、化粧品の分野で幅広く使用されています。もっとも一般的に使用されているのがハンドクリームやローションです。
白くカチカチになった(角化した)ひじ、ひざ、かかと、手などを滑らかにすることが目的です。
化粧石けんやファンデーションにも配合されています。
その際パッケージに「尿素配合」したりして、保湿成分があることが強調されていたりします。
そのほかに、毛髪の潤滑剤としてシャンプーやウェーブ液などにも使用されています。
尿素にはたんぱく質を改善するはたらきがあり、たんぱく質である角質を分解し、コチコチになった皮膚を滑らかにします。
*自家製スキンケア
尿素は肌にいいことが分かったので、せっかくならば、不純物の入っていないケア用品を自分で作っちゃえ!
ということで、自家製クリームの作り方をご紹介したいと思います。
手順は簡単。
まずは
①美肌水原液を作ります。
美肌水原液の作り方。
【材料】
精製水 250g
尿素 25g
グリセリン 15ml
【作り方】
1: 容器に精製水と尿素を入れ振り溶かす。(尿素が溶けきるまできっちり溶かしてください)
2: 1にグリセリンを加えよく溶かす。
注意点
※原液のまま使用せず、必ず5倍以上に薄めて使うこと。
次に
②原液を使ってクリームを作ります。
濃度は適当。(原液自体の濃度は8,5%位なのでお好きな量で作成をしてください。)
ただし、入れすぎは禁物。
尿素クリーム
【材料】
カレンデュラIFオリーブ 8ml
シアバター 2g
乳化ワックス 3g
精製水 10ml
美肌水原液 5ml
精油:カモミールジャーマン 1滴
【作り方】
1: 耐熱容器にオイル・シアバター・乳化ワックスを入れ湯煎して良く溶かす。
2: 別の耐熱容器に、精製水と美肌水を入れ①と同じくらいの温度になるまで湯煎する。
3: 1の容器に2を少ずつ混ぜながら入れる。(クリーマーを使うと簡単に出来る。もしくは、蓋付きのビンに入れ、蓋をしてよく振る。)
4: もったりとクリーム状になり、温度が下がってきたら精油を入れて良く混ぜる。
ちなみに、そんな私が鮫肌を改善した過程は、下の記事にまとめました♪
最近のコメント